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うつ病の症状

うつ病の症状(極度の疲労感)

体を動かしてもいないのに、異常な疲労感に襲われ、気力もまったくわかなくなります。何かをやり始めても長続きせず、ぼんやりしていることが多くなります。

何もしていないのに、ひどく疲れる

極度の疲労感
「何もしていないのに強い疲労感を覚える」「体が鉛のように重くて動けない」「全身に力が入らない」と訴える患者さんも多くみられます。しゃきっとしようと思うのですが、ちょっと体を動かしただけでも疲れ、すぐに座り込んでしまいます。
ふつう、体の疲れは、ひと晩ぐっすり眠れば翌朝にはほとんど解消されるものです。しかし、うつ病の人が感じる疲れは、体力を消耗した結果の肉体疲労とは異なります。
ほとんど毎日続く無力感、心の重苦しさ、おっくうさなどにともなって生じるもので、どんなに体を休めても、疲労感は取れません。

極度の疲労感に襲われる

うつ病になると、とくに肉体労働をしたり激しい運動をしたわけでもないのに、ひどく疲れてしまいます。これは精神的疲労が体に影響を及ぼすものと考えられ、このような疲れは、いくら体を休めても解消されません。
本人はどうすることもできずに、つらい思いをしているのですから、周囲から「しっかりして」などと声をかけられると、さらに症状が重くなることがあります。

無気力になり、根気もなくなる

気力も著しく低下します
気力も著しく低下します。元気なときには難なくこなしていたことが、気力をふり絞らないとできない状態になります。仕事や家事は、「ちゃんとやらなければならない」とわかっていても、やる気がわいてこなくなります。
なんとか取り組んでも、すぐに気力が失せてしまい、長続きしません。つまり、根気がなくなってしまうのです。書類を読もうとしても、最後まで読み通すことができません。生きるエネルギーが枯渇した状態なので、ここで休養をとってエネルギーを補充することが必要です。ところがうつ病の人は、周囲から「やる気をなくした」と思われるのを気にして、無理に頑張ろうとします。そうなると気力も根気もなくて頑張り通せない自分を責めるようになり、ますます病状を悪化させるというパターンに陥ってしまいます。

プラス思考になれず、やる気がわいてこない

だれでも仕事や家事をするのがおっくうになるときがあります。しかし、「やりたくないなあ」と思いながらも、するべきことはどうにかやり遂げているものです。それは、「この仕事が終わったら遊びに行ける」とか、「部屋を掃除をすればスッキリして気持ちがよくなる」というぐあいに、楽しみや喜びなど、プラスの面に目を向けることができるからです。そうした柔軟な発想ができてこそ、意欲がわいてきます。しかし、うつ病の人は楽しみも喜びも感じられない状態ですから、プラス思考ができず、いっこうにやる気がわいてきません。

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