うつ病の症状(食欲不振・過食)
おいしいものを食べたときの喜びも、好物を食べたいという気持ちもなくなります。
人によっては、体重が大幅に減少することもあります。
食欲不振
食欲が落ちると、当然体重も減ってきます。人によっては、短期間で10キロも減少してしまうことがあります。急激に体重が減少するため、がんなどの体の病気を疑って検査を受ける人もいますが、異常は認められません。若い女性なら拒食症と思われることもあります。しかし、拒食症は、自分の体型に対してゆがんだ認知をもっていることが主な原因とされており、過激なダイエットを続けているうちに、食べられなくなってしまうもので、うつ病とは区別されます。
過食になることも…
過食傾向を示す人は、同時に、過眠に陥ることもあり、起きているときはひたすら食べ、食べ終わると寝てばかりいるようになることがあります。しかし、健康なときと違って、いくら食べたり寝たりしても、多少は楽になるようですが、抑うつ症状が軽減することはありません。そのため、過食と過眠を繰り返して、ますます引きこもるようになります。このように、うつ病とは思えない症状を示すタイプを「 非定型うつ病」と呼んでいます。
甘いものを求めるのは、ストレスに対する防衛反応
満腹感を覚えるのは、脳の満腹中枢が刺激されるからです。このとき大きな役目を果たすのが、神経伝達物質のセロトニンです。甘いものを食べると、結果的にセロトニンが増え、それによって気分が安定してくるのです。
しかし、うつ病は、そもそもセロトニンの機能に問題があって発症する病気とされています。そのため、うつ病の人は、甘いものを大量に食べても、イライラや不安などが解消されにくいと考えられています。