パニック発作の症状
心臓がドキドキしたり、呼吸困難になったり、不安や恐怖で失押しそうになったり…。パニック発作の症状の苦しさは周囲にはわかりにくいものです。患者さんのなかで何が起こっているのでしょう?
パニック障害の特徴
しかし、その恐ろしさは、周囲にはなかなかわかりにくいものです。患者さんはそのとき、どんなふうに感じているのでしょう?
パニック発作の症状を以下に紹介していきます。
●発作のあらわれ方
直接的な額因は何もなく、不意に始まり、10分以内にピークに達します。本人は、わけがわからないまま強い不安におそわれ、「このまま気がおかしくなってしまうのではないか」 「死んでしまうのではないか」という恐怖感を覚えますが、ほとんどの場合、30分前後でおさまり、なにごともなかったかのように元の状態に戻ります。
パニック発作の身体症状
●心臓がどきどきする
いわゆる「動悸・息切れ」ですが、実際に発作を体験した人は、ただ「心臓がどきどきする」というような、なまやさしいものではないといいます。心臓が破裂する、口から飛び出しそうになる、心臓をわしづかみにされる、といった激しい言葉で表現されます。
●冷や汗をかく
暑さが原因ではなく、恐怖心や不安感による発汗です。冷や汗をかくことで、さらに不吉な感覚が生まれ、恐怖心や不安感が強まります。
●手足や体がふるえる
筋肉が収縮して、自分の意思とはかかわりなくふるえる現象です。まるでけいれんするように、体がガクガクと動きだす人もいます。
●口がかわく
のどがからからになったり、口の内部がザラザラと、あるいはとリヒリとかわく状態で、息苦しさをともなうこともあります。
パニック発作の胸部の症状
息苦しくなる
ハーバーと呼吸が速くなったり、荒手堅に、妄り暮す。雇の版主方や吐き方がわからなくなる人もいます。
●窒息する感じ
息が吸えなくなり、窒息するのではないかという感覚が、強い恐怖心をまねきます。まるで密室に入れられたよう、と表現する人もいます。
●腹部の不快感
その不快感を、胃をつかまれる、おなかの中がぐちゃぐちゃになる、と表現する人もいます。実際に、強い吐きけにおそわれ、吐いてしまう人もいます。
パニック発作の精神症状
●矢神しそうな感じ
「頭から血が引いていく」「頭を後ろに引っぼられる」「めまいがする」など、さまざまに表現されます。
●制御できない恐怖
強い不安や恐怖のため、気が変になってしまうのではないか、人前でとり乱して、とんでもないことをしてしまうのではないかと恐れる状態です。
●自分が自分でない感じ
自分の行動や思考を、自身で感じる力が弱まった状態です(離人感)。患者さんは、「自分が行動しているはずなのに、夢の中にいるよう」「自分の心や体を、もうひとりの自分が外からながめている」というように訴えます。また、症状が形を変え、「意識がなくなりそう」「孤独感におそわれる」と訴える人もいます。
●現実感がない
自分の存在を感じる力が弱まった状態です。現実感がなくなり、自分の周囲の状況をいきいきと感じることができなくなります。「周囲が灰色に見える」「頭にかすみがかかったよう」「雲の上を歩いているよう」というように訴える人もいます。
●死にそうになる
動悸やふるえなど激しい身体症状にともない、不安や恐怖が強まり、死を強く意識します。
パニック発作の全身症状
●しびれ、うずき感
じんじん、ぴりぴり、ちくちく、むずむず、といった不快なしびれ感やうずき感が起こります。
●腰が抜ける、肩がこる
筋肉がかたくなり、体が重く、動かしにくく感じます。