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うつ病の症状

パニック障害とは?

パニック障害というと、激しい発作症状が注目されますが、発作がまってからもやっかいです。きちんとした治療が大切です。しかし、病気として認知されたの最近で、まだまだ誤解の多い病気です。

パニック障害の特徴

パニック発作
パニック障害というと、特徴的な発作症状(パニック発作)がよく注目されます。パニック発作には、激しい呼吸困難や心臓の動悸、めまい、吐きけなど、多彩な身体症状がともなうため、患者さんは「このまま死んでしまうのではないか」「精神錯乱を起こすのではないか」と追いつめられます。
この経験は、患者さんには耐えがたく、病気の根底にある不安感や恐怖感はますます強まり、発作がおさまってもさまざまな症状があらわれます。ここがパニック障害の厄介なところで、きちんと治療をしないと慢性的に経過する病気です。発作が起こっていないときもそれを恐れたり( 予期不安)、ひとりでは外出できなくなったり( 広場恐怖)、うつ病を併発するなどして、日常生活にしだいに支障をきたすようになります。パニック障害の患者さんの苦痛や社会的な障害の度合は、うつ病より高く、心筋梗塞に近いという調査報告もあります。

病名・治療法が日本で認められたのは最近

パロキセチン
パニック障害は、100人のうち2~4人は発病する可能性があるポピュラーな病気です。患者さんの数は先進諸国ほど多い傾向があることから、現代病といえるかもしれません。
病気そのものは昔からあり、かつては「 心臓神経症」、あるいは「 不安神経症」として扱われてきました。パニック障害という病名がアメリカの精神医学界で広く認められたのは1980年(「DSM-Ⅲ」に登録)になります。さらに、WHO(世界保健機関)の国際疾病分類にパニック障害が登録され、この病名を世界的に統一して使うことが決まったのが1990年です。そして、パニック障害の代表的な治療薬( パロキセチン)が日本で認可されたのは2000年になってからのことです。
つまり病名(病気の概念)も、治療法も、日本で認められたのは最近であるため、一般の人だけでなく、医療現場での認識も遅れているのが実情です。パニック障害は、きちんと診断されず、正しい治療が行われることも少ない、というのが現状です。

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