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うつ病の症状

マインドフルネス心理療法

マインドフルネスとは、もともとは「心にとどめる」「注意をする」という意味の言葉です。マインドフルネス心理療法はうつ病の再発防止にも有効です。

うつ病の再発防止にも有効

何も考えない状態(無の状態)
マインドフルネスは現在ではアメリカで行われている「 ストレス緩和プログラム」の名前として知られています。
マインドフルネスについては、2004年に、うつ病、不安障害、痛み、がん、また一般的なストレスの悩みなどにも効果があることが報告されて以来、日本でも注目されるようになりました。特に「マインドフルネス・認知療法」と呼ばれる方法は、うつ病の再発予防にも効果があることが明らかになっています。マインドフルネスとは、つねに「いま」という瞬間を意識する訓練、「いま」を一生懸命に生きる練習です。
ストレスは、過去のできごとを思い出して悔やんだり、まだ起こってもいない未来を心配したり不安になったりすることから生じます。つまり悩みというのは、自分が脳内で引き起こす考えや想念をもとにした感情( 陰性感情)なので、何も考えない状態(無の状態)にすれば、ストレスも生じないことになります。

自分のいまの状態をつねにモニターする

自分の状態をつねにモニターする
そのために、昔からよく行われているのが腹式呼吸です。息を吸うことと吐くことに注意を集中し、自分のおなかがふくらんだりへこんだりする感覚を感じながら、ひたすら「いま」の状態に意識を集中します。ゆっくりした動作、自分のいまの状態をつねにモニターする、そして、そのときそのときの感覚の変化を感じとる。これがマインドフルネスの三大要素です。
マインドフルネスは、気分の落ち込みや不安の解消には非常に有効な方法です。たとえば、朝、気が沈んで会社に行くのがおっくうな場合には、「いま、ベッドから出ます」「いま、洗面所で顔を洗っています」「いま、パジャマを脱いでいます」というように自分自身をモニターしながら、それぞれの動作の感覚を一生懸命感じとるようにすることによって、嫌な気分が和らげる効果があります。

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