非定型うつ病・遺伝の影響
家族に非定型うつ病の人がいると、同じように発病する可能性は高いといえます。ただし、ストレスに対処するなど、できることはたくさんあります。あまり心配しないことです。
他のうつ病とくらべて、家族性発症率が高い
これによると、非定型うつ病の患者さんのうち7割は、両親のいずれかがうつ病です。さらに、非定型うつ病の家族には非定型うつ病が多く、ほかのうつ病の家族には非定型うつ病以外のうつ病が多いという報告があります。つまり、非定型うつ病と、その他のうつ病では、病因が異なると考えられます。
環境や生活習慣の影響も
しかし、一卵性双生児の場合、ひとりが非定型うつ病になっても、もうひとりが非定型うつ病を発病する確率は47.3%。100%ではありません。まったく同じ遺伝子をもっていても、
半数以上は発病しないのです。ただ、家族に非定型うつ病患者がいる人は、自分も発病する可能性があると知っておくことは大切です。うつ病についての知識を高めたり、ストレスへの対処のしかたを工夫する、といったことを心がけてください。