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うつ病の症状

良い医師の選び方

うつ病の治療では、安心してなんでも相談できるような医師との緊密な関係が必要です。医師との信頼関係が治療のよい効果にもつながります。

医師との信頼関係が大切

医師との信頼関係が大切
医師と患者の関係は、どのような病気であれ、非常に大切です。特に、うつ痛の治療では、回復するまでには少なくとも数カ月はかかります。患者は一定の間隔で病院に通うことになるので、医師との良好な関係は重要です。
ところで、患者にとって理想的な医師とはどのようなタイプでしょうか。ひとつは、言うまでもないことですが、病気に関する専門的な知識と技術を持っていることです。豊富な経験があることも重要な要素です。さらには、常に勉強を怠らず、最新の知識や情報を得ながら治療にあたってくれるような医師が理想的です。また、うつ病の治療では、患者の話をよく聞いてくれる医師でなければ困ります。口数が少なくなっている患者のケースではしかたがないにしても、患者は自分の不快な気分や不安を聞いてもらいたいのです。それをあまり重視しないような医師では問題です。同時に、患者や家族の質問などに対して、ていねいな説明をしてくれる医師でなければなりません。人柄が円満であることも、望ましい医師の条件のひとつといえます。「担当の医師がいつもえらそうにしていて、がまんできない」とか「ぶっきらぼうで、イヤな感じだ」といって、病院を変えてしまう人もいるほどです。たしかに、患者にイヤな印象を与える医師には、たとえ訴えたいことがあっても話す気にはなれないでしょう。

医師との「相性」も重要

医師との「相性」も重要
また、医師の人柄だけでなく、「相性」というものもあると思います。特に心の病気の場合、医師と患者の関係が良好であるかどうかは、治療の効果にも影響を与えますので、その意味でも医師と患者の相性というものも軽視できません。繰り返しますが、心の病気の治療では、患者がどんなことでも相談できる医師との信頼関係がなによりも大切です。通常の診察における医師と患者のなにげない話し合いも、実は重要な治療の一環になります。とはいえ、最初から相性のよい医師とめぐりあえるとはかぎりません。ただ、そうはいっても、気に入らないからと頻繁に病院や医師を変えてしまうのも考えものです。患者が受けた医師の印象と、家族が受けた医師の印象が異なることはよくあることです。患者の気に入る、気に入らないということよりも、その医師が信頼できる医師かどうかということのほうが、より大切です。
また、信頼関係は一度くらいの診察で築けるものではありません。何度か通いながら、少しずつ信頼関係を築いていくものです。信頼関係を築くうえでも、また薬の効果という観点からも、簡単に病院を変えてしまうことは好ましくありません。よほどそりが合わないという場合は別として、なるべく長く同じ医師にみてもらうよう、心がけましょう。

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