うつ病には、なりやすい性格タイプがある
うつ病にはなりやすい性格があることが知られ、内外の精神科医がいくつかの性格タイプを指摘しています。うつ病になりやすい性格とはいったいどんな性格なのでしょう?
「まじめで凡帳面、完璧主義」
うつ病は、誰でもかかりうる病気ですが、なりやすい性格があることがわかっていて、これをうつ病の病前性格と呼びます。
執着気質
・こり性・集中力がある
・きちょうめん
・正義感や義務感が強い
・責任感が強い
メランコリー(うつ)親和性性格
いずれも、執着気質に類似する点が多いとされています。ドイツの精神医学者テレンバッハが、ハイデルベルク人学精神科に入院していたうつ病恩者を調査した結果、提唱しました。このほかに 循環気質と呼ばれるタイプもあります。これは、親切で誰からも親しまれやすく、社交的。物事に熱くなり、活動的な反面、気弱で寂しがり屋といった傾向を併せ持ちます。これは操とうつを揺れ動く傾向があり、躁うつ病の人に多く見られます。
・まじめ・勤勉・きちょうめん
・誠実 ・律義・世話好き
・気配りをする
・秩序や決まりをきちんと守る
物事にこだわりすぎる性格も特徴
うつ病になりやすいタイプの多くは執着気質とメランコリー親和性性格で、共通していえるのは、まじめで几帳面、律儀で完壁主義、人の頼みを断れない人です。つまり、日本人に多い、きまじめでいい人がなりやすいというわけです。また、うつ病になった人をよ
く観察すると、病前性格はもとより、物事を神経質に考えすぎたりこだわりすぎるといった共通点が見られます。
そのため「少しの間仕事は人に任せて、休養しましょう」といっても、「とんでもない」ということになり、無理しても思うようにできないことを責め、自分で自分を追い込んでしまうのです。