自分の「うつ度」をチェックしてみよう
うつ病の予防・早期発見のためには、心の状態のセルフチェックが役立ちます。心配な結果が出ても深刻に受け止めず、気軽に精神科を受診してみましょう。
自分の心身の状態を客観的に評価する
自分がうつ病ではないか、あるいは抑うつ傾向が強いのではないかと心配になったときは、専門医にきちんと診断してもらう必要がありますが、チェックリストを使えば、ある程度は自己診断することができます。
ここで、「うつ病の自己評価尺度」を用いて、あなたのうつの程度を調べてみましょう。
これまでの1週間を通して、自分の体調や心理状態を振り返ってみてください。合計点が高い人ほど、ストレスが多く、うつ度が高いと評価されます。とくに、合計が50点以上になる場合は、一度、精神科か心療内科を受診したほうがよいでしょう。
チェックリストの結果は判断材料の1つ
こうしたセルフチェックを行うと、テストの結果に一喜一憂する人がいますが、これは、あくまで 「うつ度」をみる判断材料の1つであり、この結果だけでうつ病かどうかがわかるわけではありません。本当にうつ病にかかっている人の場合は、自己評価の点数が50点を超えるでしょう。かといって、50点以上の人がすべてうつ病ということにはなりません。睡眠障害や食欲不振、動悼、疲労感などは、ほかの病気で起こることもあります。
ただ、点数が高ければ心がかなり疲れていることが考えられますから、ストレスをためやすい生き方・考え方を改めることが必要になってきます。
セルフチェックの仕方
①あまり深く考えずに、自分が感じるまま、当てはまる項目に○をつけていく
②○をつけた数字の小計を書き込み、最後に合計を出す
③抑うつ傾向を評価する。もし点数が高いときは専門医に診てもらうキッカケと考え気楽に精神科を受診する
評価方法
合計点が30点未満
現状では、うつ病の心配はありません。
合計点が30~39点
ストレスがたまっている状態です。休養をとるなどして、ストレス解消を心がけましょう。
合計点が40~49点
うつ病になりかかっている状態です。この状態が続くようなら、一度、専門医を受診したほうがよいでしょう。
合計点が50点以上
うつ病の疑いがあります。早めに専門医を受診してください。