うつ病の原因について
うつ病の引き金にストレスがありますが、必ずしも強いストレスというわけではありません。ストレスに弱い性格や、脳内のモノアミン神経系の機能低下など、さまざまな原因が絡み合って発症することを覚えておきましょう。
ストレスに弱い性格、モノアミン神経系の低下
その中で、うつ病については、あくまでも仮定ではありますが、次のような要因が関わり、発症する原因になると考えられています。ひとつは、幼少時の体験などによりストレスに対する抵抗力が弱い説、もうひとつは、ストレスがかかることによって、モノアミン神経系の低下、すなわち脳内の神経伝達機能障害が起こり、最終的にうつ病が発症するという説です。
脳内の神経伝達物質の機能障害については、これまでの研究で、うつ病との関連がほぼ解明されています。この場合のストレスとは、たとえば「肉親との死別」や「突然会社をクビになった」というような強烈なストレスとは限らず、結婚や引越し、職場での配置換えなどといった環境の変化であることも多く、ストレスというより、むしろ喜ばしい出来事なのに発症するというのも特徴です。
がんばりすぎる性格も災いする