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うつ病の症状

うつ病の検査や心理テスト

問診に続いて、体の状態を調べるための内科的な検査と、心の状能等調べるための心理テストも行われます。

ほかの病気が隠れていないかを調べる

血液検査
うつ病では、頭痛や肩こり、動悸、呼吸障害、胃の不調などをともなうことが多いものです。こうした身体症状がみられるときは、内科的検査が行われます。これを「除外診断」といいます。除外診断の結果、異常が認められない場合は、心の病と判断されます。ただし、患者さんの症状などによって、必要となる検査は異なります。また、患者さん全員に検査が必要というわけではありません。医師から検査を受けるようにいわれて、「なぜ、このような検査を受けるのか。自分の病気とは関係ないのではないか」とか「どんな検査をされるのか不安だ」と思ったときは、医師に質問してください。医師は、検査の目的や、実施方法などについて、わかりやすく説明してくれます。

血液検査と尿検査

体の全体的な状態をチェックするための、もっとも基本的な検査です。血液や尿の成分を分析することで、栄養状態をはじめ、全身の健康状態がわかります。
甲状腺機能の元進あるいは低下によって、抑うつ症状が起こりやすくなるため、甲状腺の機能を調べたり、今後の服薬治療にあたって、肝機能や腎機能こ異常がなく、薬の代謝が行えるかどうかについてもチェックします。

心電図検査

心臓を動かす筋肉(心筋)の働きについて調べる検査で、狭心症や不整脈、心筋梗塞などの有無がわかります。うつ病の治療薬のなかに、心臓に悪影響を及ぼすものもあるため、その薬が使えるがどうかをチェックする意味もあります。
心電図検査は、診断の際だけでなく、薬の副作用をみるため、治療の過程でもときどき行われることがあります。

頭部CT・MRI、脳血流検査

脳の器質的な異常を調べます。CTもMRlも頭の内部を輪切りにしたような写真を映し出すことで、脳腫瘍や脳梗塞、脳出血、アルツハイマー病でみられるような脳の萎縮が起こっていないかを調べることができます。脳梗塞・脳出血の後遺症やアルツハイマー病との鑑別が必要な際は、この検査が重要になります。なお、心臓ペースメーカーなどを装着している場合は、MRIま受けられません。

脳波検査

脳の微細な電気的活動を記録する方法です。てんかんなど、脳の器質的異常の有無を調べます。そのほか、脳の機能が低下して意識障害が起こっている場合も脳波に変化が現れるので、脳の機能的な異常の有無を調べるためにも用いられます。

その他の検査

レントゲン…胸部や腹部に悪性腫瘍などがないかを調べます。
超音波検査…腹部の腫瘍や胆石、尿路結石の有無などを調べます。

心理テスト

心理テスト
患者さんの心理状態を調べ、うつ病の進行程度などをチェックする検査です。「 うつ病の自己評価尺度」をはじめ、うつ病にかかわる心理テストはいくつかあります。自己記入式になっているものが多く、患者さんがどの項目にマークをつけたか、合計点数が高いか低いかといった観点から、うつ病の程度を判断する際の参考にします。高齢の患者さんで、認知症が疑われるケースでは、記憶力や注意力、計算力などに関するテストを行うこともあります。なお、心理テストは、各病院で独自に制作したものもあります。また、すべての精神科やクリニックで実施しているとは限りません。

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