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うつ病の症状

中年期のうつ病

典型的な症状があらわれる

中年期というのは、長い人生の中でも、最も活発な時期といわれます。それだけに、さまざまな出来事が起こり、それがストレスとなって、うつ病になるケースがみられます。

様々なストレスが原因に

中年期のうつ病
50歳前後になると、身の回りではさまざまなことが起こってきます。仕事では十分なキャリアを積んで、それにつれて責任の重い立場に立っていきます。同時に、仕事はますます忙しくなってきます。昇進があったり、マイホームを手に入れたりすることもあるでしょう。一方で、家庭では子どもたちが成長して、進学や就職、恋愛問題などに悩む、むずかしい年ごろにもなってきます。また年齢的にみても、老親の介護という問題も大きくのしかかってくるころです。体の面や生理の面でも大きく変化するときです。がんとか 糖尿病高血圧などさまざまな生活習慣痛が気になり始めます。気になるばかりでなく、そうした病気が健康診断で見つかったりもします。
この時期は女性でいえば更年期にもあたるわけで、男性であっても精神面でさまざまな影響が出てくる可能性があります。記憶力や体力の衰えを感じるようにもなり、自分の老化を意識せざるをえなくなるのも、この年齢です。
さらに50代も後半になると、子どもたちが独立したり、定年が目の前になるなど、そろそろ先が見えてきて、意識の面でも大きく変わってきます。
最近では、子どもの独立などによって、夫婦でともに築いてきた目標が見失われ、離婚してしまうケースすらみられます。ざっと見渡しても、50代の男性にはこのような身の回りの変化や、心配事、悩み事がたくさん出てきます。こうしたことがストレスとなり、それが原因となってうつ病にかかりやすくなると思われます。

中年期のうつ病の症状と特徴

この年代のうつ病は、典型的な症状があらわれるのが特徴で、原因やきっかけがわからない「内因性のうつ病」が多いことが指摘されています。
典型的なうつ病の症状は、以下のようなものです。


・憂うつ
・気がふさいで、気分が晴れない
・強い不安感、焦燥感がある
・悲しい、つらい、苦しい
・不安を感じる
・マイナス思考に陥る
・死を考える
・だるい
・食欲不振
・下痢、または便秘
・頭痛や肩こり


最近は中高年の自殺の増加傾向が指摘されています。その原因のひとつにはうつ病があるといわれます。長時間労働などによる過労で精神障害を起こし、自殺にいたる例も増加しており、これも中高年に多いことが特徴です。
また、うつ病になると、好きだった酒も飲めなくなることが多いのですが、逆にふえてしまうこともあります。憂うつな気分を晴らそうと酒を飲むのですが、一時的には気分がよくなったと思っても、酔いが覚めると以前よりももっと落ち込んでしまい、そこでまた飲んでしまう、という悪循環を繰り返しているうちに、酒がやめられなくなり、アルコール依存症になることもあるので、注意が必要です。

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